外壁のひび割れ(クラック)の種類と原因、対策

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外壁に発生するひび割れの種類と対策

( 外壁に発生するのひび割れの中で、主な4種類のひび割れについての原因と対策について紹介 )

外壁のひび割れ(クラック)

外壁のひび割れ

外壁に発生する「ひび割れ」といっても、その原因は複数あります。
その原因によって、通常4種類に分類されます。
それぞれの原因と外壁塗装での下処理対策をわかりやすく紹介しています。

外壁のひび割れの種類

外壁塗装で直面するひび割れの主なものは4種類です。その多くは、モルタル壁など湿式工法の外壁材に見られます。

塗膜に発生するもの

外壁材に発生したクラックが塗膜のクラックとして現れたもの

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ヘアクラック

ヘアクラックとは

モルタル壁吹き付けタイルに出来たヘアクラックの様子

ヘア・クラック(hair・cack)とは、金属中に出来るものなど、髪毛のような細く、短いひび割れの総称です。塗装で言うヘアクラックとは、主に塗膜に出来るクラックで、 原因として次のようなことがあげられます。

  • 経年による塗膜劣化。
  • 塗装間隔時間の不適切な塗装作業。
  • 弾性素地や塗膜の上に硬質塗膜を塗装した場合。

ヘアクラックの原因と対策

経年による塗膜劣化
  • 原因
    塗膜性能の経年による低下で、素地の膨張収縮に絶えられなくなり、塗膜にひび割れが生じたもの。
  • 対策
    チーキングなど塗膜劣化の症状が現れたら、早目の塗り替え塗装を行う。
塗装間隔時間の不適切な塗装作業
  • 原因
    建築用仕上げ塗材の複層仕上げ塗材(吹き付けタイル)で見られます。この仕上材は下塗材、主材、上塗り材の3工程で塗装作業が行われます。問題は主材と上塗り材との塗装間隔時間にあります。
    主材は、あくまでテクスチャー(模様・柄)を造ることを目的とし、耐久性を考慮されておりません(上塗り塗料で耐久性を得るよう塗料設計されています)。 しかも厚付けする場合が多く、通常16時間前後の塗装間隔が必要とされています。
    しかし、現場塗装では日程、工賃の関係から、十分な主材の乾燥時間を空けず、同日に上塗り仕上げをしてしまうのが実情です。 主剤が未乾燥のまま仕上げ材を塗装しますと、上塗り材の硬化乾燥後に主材が硬化収縮するため、上塗り材にひび割れをもたらしてしまいます。
  • 対策
    クラックから雨水や湿気が入り込み主剤の劣化をさらに進めます。早目の塗り替えが必要です。劣化の程度が低ければ、上塗り材の再塗装で十分ですし、経済的にも軽負担で済みます。
    劣化が主材に及び、付着力の低下が起きている場合は、全面剥離を余儀なくされ、経済的な負担も大きくなります。
弾性素地や塗膜の上に硬質塗膜を塗装した場合
  • 原因
    弾性素地や弾性塗膜の上に、硬質塗膜の塗装を施した場合、硬質の上塗り塗膜が、下地の弾性による歪みや動きに追随できず、塗膜にクラックを生じてしまいます。
    これは前回の塗装での塗料選定ミスです。
  • 対策
    状況によっては、全面剥離が必要です。
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乾燥クラック

乾燥クラックとは

モルタル壁に出来た乾燥クラックの様子

モルタルなどの湿式工法による外壁材は、その乾燥過程で、水分の蒸発などにより収縮(やせ)が生じ、ひび割れが起こります。

乾燥クラックの原因と対策

原因

完全乾燥収縮前に、その表面に塗装して造膜しますと、素地の収縮につれて追随できなくなった塗膜にひび割れが発生します。乾燥クラックはそのひび割れ幅が狭いのが特徴です。

対策

素地が完全乾燥することで収縮は止まり、ひび割れ幅は拡大することはありません。塗装の下処理対策としては以下のような対策がなされます。

  • 微弾性フィラーを下塗り
    微弾性フィラーの下塗りだけで塗り替えた場合は、塗膜のひび割れが再発し易い。微弾性フィラーと上塗りに弾性仕上げ材を用いた塗装体系では、 ひび割れは発生しにくくなりますが、絶対ではありません。
  • シーリング材のすり込み後、微弾性フィラーを下塗り
    シーリング材をクラックに添って乗せ、ウエス等ですり込む方法。シーリング材はその性質上、クラッ内部への充填性が悪く、 その量が少なく表面的なものになりがちです。したがって、その効果のほどは薄い。
  • エポキシ系充填材の注入後、微弾性フィラーを下塗り
    弾性エポキシ注入材を注入ガンでクラックに充填する方法。補修跡を残さないためには、注入後、周囲に付着した余分な注入材は拭き取るのがコツ。
    乾燥クラックの多い壁面に対しては、
     エポキシ系充填材の注入+微弾性フィラー+弾性仕上げ材
    の塗装体系が望ましい。
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構造クラック

構造クラックとは

モルタル壁に出来た構造クラックの様子

建物の構造的な欠陥、凍結と融解の繰り返し、建物の不同沈下 などから発生するひび割れです。筋交い等の不足など構造的な欠陥から、建物が大きく揺れたり、歪んでしまったりするため、 その歪力が外壁材に働き、外壁材にひび割れをもたらします。

右の画像は東日本大震災の時に出来たクラックです。ひび割れ口が白っぽく汚れておらず、まだ新しく出来たクラックであることを象徴しています。

対策

  • 建物の構造補強をしない限り、今後も外壁材への歪力が働きますので、ひび割れ部には力の逃げ場としてムーブメント(引っ張る力)が働いています。
    このようなムーブメントが働くワーキング・クラックに対してはシーリング処理が効果的です。
  • クラック部に十分なシーリング材を充填できるよう、ダイヤモンドホイールの目地切りカッターを使用して目地を作ります。クラック部に添うようにして外壁材を削り落とします。
  • 外壁材を削り落とし目地を作るサンダーカットは、そのカットする目地の形状でVカット、Uカットといわれています。
  • その目地に対してシーリング工事を行います。
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縁切れによるクラック

縁切れによるクラック

モルタル壁に出来た縁切れによるクラックの様子

モルタルなど湿式工法の外壁材は一度に一面を仕上げます。途中で作業を中止したり、他の事情で部分的にやり直したりしますと、新旧の塗り次ぎ面にひび割れを生じます。これが縁切れによるクラックです。

対策

基本的には構造クラックに準じます。

外壁がモルタル仕上げの場合、サンダーカット作業では、深く切りすぎてラス網を切ってしまったり、壁材の補強部材を傷めないよう注意が必要です。

補足

一般的にクラックの幅に応じて、以下のような補修方法がとられる。

  • モルタル壁の場合、幅が0.3mm以上のクラックはシーリング材を充填する。
  • コンクリート壁の場合、0.3mm以上の幅のクラックはVカット(またはUカット)をし、樹脂モルタルまたはシーリング材を充填する
  • 幅が0.3mm未満の微細なクラックはフィラーシーラーなどの下塗りで処理することが多い。。
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