研磨の目的
研磨は塗装作業の最終工程で、平滑な美しい塗膜面を作るために重要な作業です。
研削と研磨の相違
- 研削
平滑な塗膜を得るための下準備作業。 - 研磨
平滑で美しい塗膜面を得るための仕上がり塗膜面の作業。
研磨方法
- 研磨仕上げには光沢の程度でつや有り、半つや、つや無しなどがある。また3部つやなど、その中間の仕上げ方もある。
- 研磨によって光沢を出すには、研磨材が軟質であるか、微粒子化できるものであることが必要。
- 仕上がり面は研磨するときの圧力(磨き強さ)と速度が影響する。塗料に応じて調整することが重要。
- つや無しや半つやなどは塗膜表面に一定の細かな傷を入れるため、スチールウール、軽石粉を水練りしたものなどを仕様する。
- 研磨にはコンパウンド磨き、ワックス仕上げなどもある。
研磨機
ポリッシャとバフ類がある。
ポリッシャ
シャフトの先にゴム製の円盤が付いていて、これにフェルト、羊毛ボンネットを取り付け、円運動によって磨きあげて行く。
フェルトには研磨材を付けるが、羊毛ボンネットはから磨き用として用いられる。
バフ類
布バフ、毛バフなどがあり手作業で行われるのが一般的である。
研磨材の種類と特徴
ポリシングコンパウンド
天然のトリポリを油と水を加えてペースト状に練ったもの。
トリポリは研磨作業の中で自然に微粒化され行き、きめ細かな美しい塗膜面の仕上がりになる。粒子の粗さで粗目、中目、細目、仕上げ用などがある。
油との粉
との粉を種油などの不乾性油と練ったもの。布につけて研磨する。古くから用いられている研磨方法で、これは胴ずり(磨り)仕上げと呼ばれている。
角粉(つのこ)
鹿の角を細かくすりつぶしたものを油で練ったもの。古来、漆工の研磨方法として用いられてきた。
ポリシングワックス
ペースト状のものと、液状のものとがある。
塗膜面に塗り広げ、布でふき取って仕上げる。ワックスの薄い膜が塗膜面の小さい傷を埋め、塗膜面を保護し、撥水効果を与える。
- ペースト状ワックス
蜜蝋(みつろう)、木ろう、カルナウバろうなどを溶剤に溶かし、少量の滑石(かっせき)粉などを加えたもの。 - 液状ワックス
油溶性と水溶性がある。水溶性は耐水性が悪いので外部用には使用しない。

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