一般的なケレン作業のグレード
錆や損傷塗膜の程度によって、ケレン作業のやり方が変わってきます。作業内容は4つに区分されグレード表示されています。
塗り替えにおけるケレンのグレード一覧
| グレード |
処理方法と面の状態 |
処理方法 |
| 1種ケレン |
錆びやミルスケールを完全に除去し、完全に下地を出した状態にする。 |
ショットブラスト、サンドブラスト、剥離剤 |
| 2種ケレン |
強固に付着した塗膜は残し、錆びや浮き塗膜区を完全に除去する。 |
電動工具(ワイヤブラシ、ワイヤカップ) |
| 3種ケレン |
錆びや浮き塗膜を除去する。活膜は残す。 |
手工具(ワイヤーブラシ、スクレーパー、ケレン棒など) |
| 4種ケレン |
粉化物、汚れなどを除去する。 |
研磨布など使用。 |
国土交通省の「改修共通仕様書」による下地調整レベル
大型改修工事に用いられる外壁のケレン作業、高圧水洗浄では、洗浄(表面剥離)、準ケレン(脆弱部剥離)、全ケレン(完全剥離)の3種類がある。
国交省・改修仕様書における下地調整レベルに対する塗膜ケレン判定基準では、これをRC種、RB種、RA種として区分している。
国土交通省の「改修共通仕様書」による下地調整レベル
| 種類(区分) |
劣化損傷推定範囲 |
除去塗膜 |
ケレン作業後の査定・確認 |
| RC種洗浄 |
塗膜自体が主体。 |
汚染物質・付着物(チョーキング層を含む)を除去する。 |
指触、目視により表層部分に汚染物質・付着物がないことを確認する。 |
| RB種準ケレン |
塗膜内部まで劣化損傷が進行している。 |
劣化損傷し、脆弱状態・脆弱強度に至っている塗膜(下地を含む)を除去する。 |
脆弱塗膜を全てケレン除去する。塗膜付着力試験などにより、残存塗膜が活膜状態にあることを査定・確認する。 |
| RA種ケレン |
塗膜自体だけではなく、下地が劣化損傷している場合、または塗膜自体の密着性が基本的に期待できない場合。
但し、塗膜自体が活膜にあっても、施主等の要望により、理屈抜きに剥離するケースも含まれる。 |
塗膜は脆弱膜・活膜に関わりなく、全面ケレン除去する。また、下地の脆弱層もケレン除去する。 |
残存状態を付着力試験等で査定・確認する。 |
ケレンのグレードと価格
ケレン作業はグレードが高いほどその作業は大変であり、価格も高くなる。場合によっては塗装作業費より高価になることもある。
- 全ケレン : 2000円(/u)程度
- 準ケレン : 600円(/u)程度
- 洗浄 : 200円(/u)程度の相場で推移しています。