JIS A 6021は主に鉄筋コンクリート造建築物の屋根及び外壁などの防水工事に用いる塗膜防水材のための規格です。
外壁用と屋根用に区分されています
主要原料による分類
主原料による分類では次の5つに区分される。
- 1. アクリルゴム系
- アクリルゴムを主な原料として、充填剤などを配合したアクリルゴム系防水材。
- 2.ウレタンゴム系
- ポリイソシアネート、ポリオール、架橋剤を主原料とするウレタンゴムに充填剤などを配合したウレタンゴム系防水材。
引張強さ、伸び率、抗張積などの特性によって、高伸長形(旧1類)と高強度形とに区分される。
JIS A 6021:2006に基づき、ウレタンゴム系1類の指定がある場合は、高伸長形( 旧1類 )で置き換えることができる。
- 3.クロロプレンゴム系
- クロロプレンゴムを主原料とし、充填剤などを配合したクロロプレンゴム計防水材。
- 4.ゴムアスフアルト系
- アスファルトとゴムとを主な原料とするゴムアスファルト系防水材。
- 5.シリコーンゴム系
- オルガノポリシキロサンを主原料とし、充填剤などを配合したシリコーンゴム系防水材。
製品形態による区分
製品形態による区分は、次の2つに分けられる。
- 1成分形
- あらかじめ直接施工できるよう既調合したもので、必要に応じて硬化促進剤、充填材、希釈剤などを混合して使用する防水材。
- 2成分形
- 主剤と硬化剤に分かれており、施工時に既定割合で混合して使用するよう調製された防水材。
必要に応じて硬化促進剤、充填剤、着色剤、希釈剤などを添加することもある。
適用部位による区分
適用部位により区分されている。
- 屋根用
- 主として,屋根に用いる防水材。
屋根用防水材には、次のものがある。
- 1. 一般用 : 主として一般平場部に用いる防水材。
- 2. 立上がり用 : 主として立上がり部に用いる防水材。
- 3. 共用 : 一般平場部と立上がり部との両方に用いる防水材。
- 外壁用
- 主として、外壁に用いる防水材。
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建築用塗膜防水材 ( メーカー別 )
主なJIS A 6021認定建築用塗膜防水材。( メーカー50音順 )
アトミクス
- 屋根用アクリルゴム系1成分形
- アトムレイズJS(変性アクリル防水材)
エスケー化研
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- レナエクセレントA主材(高弾性アクリルゴム系壁面防水化粧材)
レナエクセレントAローラー用主材
- 屋根用ウレタンゴム系高伸長形 一般用2成分形
- アーキルーフUA(ウレタン塗膜屋上防水材)
アーキルーフUAエコ(環境対応型ウレタン塗膜防水材)
クールタイトUA(屋上防水・遮熱工法・歩行可能タイプ)
クールタイトUAエコ(環境対応型ウレタン塗膜防水遮熱工法)
菊水化学工業
- 外壁用アクリルゴム系2成分形
- 透湿弾性タイル・RE(透湿弾性タイル・REベース)
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- キクスイ ラバーウォール(アクリル樹脂仕上塗材)
関西ペイント
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- アレスゴムウォール(高弾性アクリルゴム系防水材)
リベルマイスター21(超高弾性アクリルゴム系防水材)
スズカファイン
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- ラフトンボースイタイルR(高伸張・高強度型アクリルゴム系ローラー塗り防水材)
ラフトンボウスイタイル(高伸張・高強度型アクリルゴム系吹付用防水材)
- 屋根用ウレタンゴム系2成分形
- ワンツウボウスイECO(高伸張・高強度型ウレタン塗膜防水材)
東亜合成
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- アロンコートST(高伸張・高強度型アクリルゴム系防水材)
ダイフレックス
- 屋根用ウレタンゴム系2成分形
- アスミックNB(高伸張・高強度型ノンブリードウレタン塗膜防水材 )
日本特殊塗料
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- ハイプルーフ(高伸張・高強度型アクリルゴム系中塗り防水材)
- 屋根用ウレタンゴム系2成分形
- プルーフロン(高伸張・高強度型ウレタン塗膜防水材)
日本ペイント
- 外壁用アクリルゴム系1成分形
- DANエクセル中塗りJ(高弾性壁面化粧防水材)
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