外壁の色の選び方

外壁塗装を計画されている方にとって、「外壁の色選び」は予算の次に悩まされるテーマではないでしょうか。
外壁の色選びの注意点、選び方、見本帳の利用、色のイメージ、調和のとれた配色など「外壁塗装の色選びのポイント」を紹介しています。
外壁塗装を計画されている方にとって、「外壁の色選び」は予算の次に悩まされるテーマではないでしょうか。
外壁の色選びの注意点、選び方、見本帳の利用、色のイメージ、調和のとれた配色など「外壁塗装の色選びのポイント」を紹介しています。
外壁の色は、その面積が広いので建物のイメージを決める大きな要素といえます。
住宅街では、特に周囲の環境を乱さない配慮が求められます。
そのような観点から、外壁塗装の色選びでは、彩度の低いカラー配色が中心となます。
塗料には日本塗料工業会で発行している標準見本帳 ( 通称「日塗工」の色見本 ) があります。
建築物・構造物・設備機器・景観設備・インテリアカラー・ファッションカラーや日本工業規格(JIS)で定められた色など、一般に多く用いられる実用色を収録しています。
二年に一度改訂され、2023年度版が現在の最新版です。色相別にトーン配列してあり、同一色相でのトーン差を利用した配色に便利です。
この見本帳の中から選んだ場合、失敗することが多いので特に注意が必要です。
それは、この中には色の彩度、明度によって外壁の色にふさわしくない色も多く含まれているからです。
また、色(使用顔料)によっては、色あせしやすい色も含まれています。
「日塗工」の色見本帳を利用して色を選ぶ場合には、ある程度色に対する見識と経験がないと失敗する場合が多いと思います。
業者にご相談なされて、綿密な打ち合わせをなさることをお奨めいたします。
一般の住宅塗装において外壁の色を決める場合は、各塗料メーカーのカタログで提示されている標準色の中から選ぶことをおすすめします。
※塗料メーカーのカタログに提示されている提案色がおすすめの理由
外壁に多用される色とカラーイメージの例
NO. | 色 | カ ラ ー イ メ ー ジ |
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1 | ![]() |
クリヤーで清潔な感じ。シンプルなデザインでスッキリ感を表現。 |
2 | ![]() |
静かで人工的なイメージ。住む人の慎重さ、クールさを表現。 |
3 | ![]() |
クールな高級感をイメージ。落ち着いた安定感を表現。 |
4 | ![]() |
しめやかで慎重なイメージ。深みのある冷静さを表現。 |
5 | ![]() |
明るく柔和なイメージ。ふくよかな柔らかい感じを表現。 |
6 | ![]() |
明快な安らぎのイメージ。明るさ、優しさを表現。 |
7 | ![]() |
自然でニュートラルなイメージ。軽快感、清潔感、透明感を表現。 |
8 | ![]() |
肌触りのよい暖かなイメージ。ふくよかさ、柔らかさを表現。 |
9 | ![]() |
安らかな飾り気のないイメージ。さりげないつつましさを表現。 |
10 | ![]() |
明るい自然なイメージ。軽快感、清潔感を表現。 |
11 | ![]() |
温和なぬくもりのあるイメージ。住む人のまろやかさ、おとなしさを表現。 |
12 | ![]() |
柔和なぬくもりのあるイメージ。柔らかさ、和やかさを表現。 |
13 | ![]() |
自然で和やかなイメージ。安らぎ、のどかさを表現。 |
14 | ![]() |
温もりのある、穏やかなイメージ。まろやかで家庭的な雰囲気を表現。 |
15 | ![]() |
穏やかで落ち着きのあるイメージ。素朴な安定感を表現。 |
16 | ![]() |
古風、和やかなイメージ。懐かしさ、素朴さを表現。 |
17 | ![]() |
クラシックなイメージ。伝統的な堅実さを表現。 |
18 | ![]() |
重厚で深みのあるイメージ。何事にも動じない安定感を表現。 |
19 | ![]() |
円熟したイメージ。深みのある贅沢さを表現。 |
外壁の好みの色をクリックしてください。 | ||||
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ツートンカラー仕上げ | ||||
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フレッシュなイメージを表現。
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フレッシュなイメージを表現。
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シンプルなイメージを表現。
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クールなイメージを表現。
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カジュアルなイメージの表現。
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![]() |
エレガントなイメージを表現。
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最近の住宅の外壁では、異種外壁材を組み合わせてデザイン、カラーに変化をもたらしたものが多く見受けられます。
そのようなお住まいの外壁塗装では、調和の取れた配色が求められます。
ツートンカラー仕上げの場合の色選びのポイントについてのご提案です。
同一色相の色どうしの組み合わせで、「統一感」のある調和した配色が得られます。
トーンの差を大きめにとって「変化」を与えるようにします。
見た目にも建物の安定感が感じられるようになります
同一色相による調和の例 | ||
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同一トーンの配色は彩度が共通なので、異なる色相を組み合わせても、「統一感」が得られる調和した配色となります。
同一トーンによる調和の例 | ||
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配色があいまいであったり、対比が強すぎたりする場合、接し合う色を区切る(セパレーション)ことで、調和を計ることができます。
住宅の外壁では幕板がその働きをし、外壁が締まった感じになります。
セパレーションカラーには、区切る色と明度差の大きい無彩色、または無彩色に近い色が用いられます。
同一トーンで、色相も近い配色の場合、特にあいまいな感じになります。
セパレーションカラーを用いることで明快感が出て、締まった感じになります。
色相が近くあいまいな配色にセパレーションカラーを用いた例 | |
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対比が強い配色の場合にセパレーションカラーを用いた例 | |
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色の調和については「色の基礎知識」のページの「色の調和」の項を参照。
塗り替えを決意したときから散歩や買い物、通勤途中で塗り替えて日が浅い(汚れや色あせのない)家を、感心を持って眺めてみるようにしましょう。
その中でお気に入りの色の家をチェックし、デザインなどを加味して、ご自分のお住いに似合うかどうかご検討するようにします。
いくつかのパターンを選んで、その中からお決めになるのがベストと思います。
有料のカラーシュミレーションを使う方法もありますが、この方法で十分と思います。
※この決め方の場合は、必ず色見本帳を持っていって実際に壁に当てて、色を確認しましよう。
前の項で説明しましたように、見た目と実際は違うことをくれぐれもお忘れずに!
実際に色を決める際の手順については「外壁塗装・色の選び方」の手引きのページを参照してください。
自治体によっては、景観条例により使用できる色彩に制約のあることがありますので注意が必要です。
色のイメージはさまざまな条件に左右されやすいものです。
見本帳などでイメージを膨らませ過ぎないで、ご自分で気に入った色の外壁の家を探す方法が最も間違いのない色選びの方法では無いでしょうか。