窯業系サイディングの目地底面の修正

窯業系サイディングの外壁塗装では、目地シーリングは打ち換えが原則です。
目地幅が広すぎて、正しく二面接着が形成されていない目地が、多く見受けられます。
そのような目地への、対応について紹介しています。
窯業系サイディングの外壁塗装では、目地シーリングは打ち換えが原則です。
目地幅が広すぎて、正しく二面接着が形成されていない目地が、多く見受けられます。
そのような目地への、対応について紹介しています。
このページの目次
ハットジョイナーは、ハット部分 ( 目地底面 ) にボンドフレーカーを貼ることで、シーリング材の二面接着が、確保されるよう設計されています。
また、ハットジョイナーは規則的な目地を形成するための定規の役割を果たしています。
ハット部分 ( 凸部 ) に押し付けて両サイドにサイディングを貼ることで、規則的な目地幅を形成できます。
実際の塗り替えの現場では、築10年以上の建物が主ですので、サイディングの貼り方が悪く、ハットジョイナーの機能が、十分生かされていないことが多くあります。
外壁塗装の現場では、目地シーリングの打ち換えを行っていると、サイディングの施工の不具合から目地幅が広すぎる問題に直面することが多くあります。
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既存のシーリング材を撤去した様子 ハットの左右両サイドに3mm程度の隙間があります |
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目地の左側に6mm程度の大きな隙間があります |
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図の赤い線のマーク部分が接着しています。
三面接着に近い形となり、シーリング材のスムースな動きを阻害します。
このままの状態で、シーリングの「打ち換え」を行っても、数年で「剥がれ」が生じたり、経年で「ひび割れ」や「断裂」が生じやすくなります。
目地の底面に出来ている隙間に、シーリング材を捨て打ちをし、ハットの高さに合わせて、フラットな底面を作ります。
その後、目地幅にフィットした幅の、ボンドブレーカーを貼り直して、二面接着になるよう、目地を補修します。
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目地底面の隙間に、シーリング材を捨て打ちし、フラットな底面に補修後の様子 |
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目地幅に合ったボンドブレーカーを貼り付け、二面接着になるようにします |
目地底面をフラットに補修し、目地幅に応じたサイズの、ボンドブレーカーを貼り付け、二面接着を確保して、シーリングの打ち換えを行います。
弊店の外壁塗装における、シーリング工事では、目地の2mm以上の隙間に対し、常にこの補修作業を行っております。
弊店では、常に数種類の幅のボンドブレーカーを用意して、いろいろな目地幅に対応できる体制を整えています。
広過ぎる目地幅に対するシーリング「打ち替え」工事の施工手順 ( 流れ ) の例を紹介しています。
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既存のシーリング材を撤去後の様子 |
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マスキングテープで養生後の様子 |
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シーリング用プライマーを塗ります |
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隙間にシーリング材を捨て打ちしてハットと同じ面になるようしごき |
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目地幅に合ったボンドブレーカーを貼り付け、二面接着になるようにします |
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シリング打ち換え後の様子 |
このような工程を踏むことで、しっかりとした二面接着による目地のシーリング工事を、行うことができます。